中医学(中医学基礎理論・中医診断学・中医内科学)を詳しく説明する一般社団法人国際伝統中医学協会の「中医学大辞典」
望皮膚

望診

望皮膚(皮膚をみる)

皮膚は全身の表にあり、いわば人体の垣根である。衛気はその間を循行し、内では肺臓に合す。
外邪が体に侵入する時、皮表が真っ先に攻撃の矢面に立つ。また、臓腑気血の病変も経絡を通じて肌表に反映する。
したがって望皮膚によって、邪気の性質、気血津液の盛衰、臓腑の虚実などの病症を判断できる。
望皮膚の内容は、その色沢・形態・病症に分けられる。

色沢

主な皮膚の色沢は五色あり、顔面の五色診法とほぼ同じであるので、顔色の「五色主病」を参照のこと。

1.赤色

皮膚が丹に染まったように赤くなり、境目がはっきりし、局所が焼けるほど熱く感じられる、これを「丹毒」という。
出る部位によって名称が異なる。

  • 顔面部に発するものは「抱頭火紅」
  • 下腿に発するものは「流火」
  • 全身に見られ、部位が遊走するものは「赤遊丹」

熱毒や湿熱などの熱邪が原因である。

2.黄色

皮膚、顔面、白目がすべて黄色となるのは、黄疸であり、陽黄と陰黄に分類される。

3.黒色

黄色に晦暗を帯びるものは「黒疸」といい、肝腎不足に属する。房室労損に由来する ものは「女労病」という。

4.白色

局所皮膚が硬貨大に白く脱色し、境界がはっきりするものは「白殿風」といい、気血不和 、風湿侵入、肝腎不足などが考えられる。

形態

臨床で常見される異常な形態としては、浮腫みと「肌膚甲錯」が挙げられる。浮腫みは、陽水と陰水に分けられる。肌膚甲錯は、瘀血によるものである。
肌膚甲錯…皮膚が滋潤を失いカサカサしている症状

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