中医学(中医学基礎理論・中医診断学・中医内科学)を詳しく説明する一般社団法人国際伝統中医学協会の「中医学大辞典」
舌診

望診

舌診

舌診は、中医学の独特な診断法として、古来から使用されている。舌に現れた変化は、舌象という。
舌診は、早くは「黄帝内経」と「傷寒論」などの経典医書に記載が ある。その後十三世紀ごろになって「敖氏傷寒金鏡録」という舌診の専門書が編集され、十六世紀頃になると温病学説が興起し、舌診と歯診が非常に重視された。それ以降、舌診は外感熱病の弁証法に従って飛躍的に発展した。
現在においても、舌診は多用され、疾病を判断するにあたり重要な役割を果たしている。 

舌の形態構造

舌は口腔の底にあり、下顎骨および舌骨に付着し、味覚、声の調節、食物をかき混ぜるなどの機能を持っている。
舌の表面には薄くて透明な粘膜層があり、粘膜には舌乳頭が四種類ある。すなわち糸状乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭および有郭乳頭である。茸状乳頭と有郭乳頭には味蕾がある。

舌の上の表面は舌面といい、その裏は舌底という。
舌そのものすなわち舌体を舌質といい、その上に覆われている苔を舌苔という。
舌体の先は舌尖といい、両側は舌辺と いい、真ん中は舌中といい、舌の奥は舌根という。

舌と臓腑との関係および舌診のしくみ

舌は五臓六腑と密接な関係がある。舌は心の苗竅(びょうきょう:五官)であり、脾の外候でもあり、舌苔は胃気の薫蒸によってできる。

心は舌に開竅する。舌体には血脈が豊富であり、心の血脈を主る働きにより、その血脈はめぐらされている。
また舌の言語機能は、心の神志を主る機能に関係する。このため、舌象はまず心の機能状態を反映する。
心は五臓六腑の大主であり、全身の臓腑気血の機能状態を主宰しているので、臓腑気血の疾病は必然的に心を通して舌に現れ、これは舌診の根拠の一つになっている。

脾胃は、受納と運化を主り、気血精微を化生し、後天の本である。舌体にめぐっている血液は、脾胃により補給される。
舌面にある多数の味蕾は、脾胃の運化機能に関係する。したがって、舌象を通じて、脾胃の機能状態を知ることができる。
そのほか、肺は百脈を朝すること、肝の疎泄と蔵血、腎の蔵精(精血同源)などの働きの変化も、舌象に現れる。

舌と臓腑の関係は、また経絡により結びついている。
例えば、手少陰心経の経別は舌根と連なり、足太陰脾経は舌根に結び舌下に散り、足少陰腎経は舌根を挟み、足厥陰肝経は舌根に絡するなどである。また足太陽の経筋の分枝は舌根に入って結び、足少陽の経筋は舌根に連なる。
つまり、経絡と経筋によって五臓六腑が直接あるいは間接的に舌につながっていることを意味する。

舌は、臓腑経絡気血津液と密接な関係があるので、舌診によって体内の機能変化を推測することができる。

舌面での臓腑配属

臓腑と舌の密接な関係は、経絡と生理機能の方面に限らず、舌面の一定部位は一定の臓腑と対応し関係する。
その割り当て方法は二つあり、一つは胃経により画定され、もう一つは臓腑により画定される。

舌イラストと各部位の名称

1.胃経による割り当て法

舌尖、舌中、舌根は、それぞれに上院、中院、下院に属する。この区分は胃病の診断に適用される。

2.五臓による割り当て法

各家の学説により多少の違いがあるが、比較的一致した見解としては、舌尖は心肺に属し、舌辺は肝胆に属し、舌中は脾胃に属し、舌根は腎に属する。

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